家づくりの始め方ーその2
パッシブデザイン
今後の日本の住宅は、長く使うほど価値のある家を造って行くことが大切です。
安かろう悪かろう的なローコスト住宅は20年で価値を失います。
それでは、どの様な家づくりが重要なのかは、その1にて話しました。
- 耐震性能が良い家 (耐震等級3以上の家)
- 耐火性能が良い家 (省令準耐火以上の家)
- 維持管理がしやすい家 (長期優良住宅仕様の家)
- 断熱性能、省エネルギー対策が取れている家 (可能な限り高性能な家)
- 誰でもが使いやすい間取りと作り (住みやすい家)
この中で、省エネルギー性能が高いほど今度の不動産価値的には有利になると思います。
ですが、この部分が建築コストに関わる重要な部分になります。
こんな話を聞いたことはありませんか?
- 「高気密高断熱の家は夏暑い!!」
- 「断熱は必要だけど、気密はいらない!!」
- 「高気密は息苦しい家になる!!」
- 「そもそも横浜みたいな暖かい地域は断熱なんか必要ない!!」
というような噂などがあり断熱や気密など家の省エネ性能に大きな要素を重要視しない方もおられます。
特に高断熱にすると夏暑くなるという話はよく耳にします。
なぜそうなるかと言いますと
単純に家を作る設計者や施工者が悪いと思います。
当然ですが高気密高断熱の家が夏暑いなんて言うこと自体ナンセンスです。
そこで重要なのがパッシブデザインということです。
自然の力の要素は
- 太陽
- 風
- 地熱
- などなど
幾ら高気密高断熱にしても春や秋には窓を開けたくなるし
夏の夜もエアコンなんか使いたくない!って思う。
晴れた冬の日に窓を開けて新鮮な空気を入れたいというのが日本人ではないかと・・・
だからといって、寒い冬の朝が嫌いだったり、ジメジメした夏の暑さも嫌い・・・
という思いもありますよね。
実際には基本性能として断熱気密は高くする必要がありますし
それだけでは良い家にならない
- 太陽光を入れて冬暖かくする
- 太陽光を遮蔽して夏涼しくする
- 太陽光を調整して部屋を明るくする
- 風を部屋に取り入れて部屋を涼しくする(防犯や雨などにも配慮)
などを考えて設計することで高断熱の家が活かされますし価値が出ます。
あまりパッシブデザインにこだわりすぎるのもコストを上げるばかりですし
費用対効果を考えたバランスの良い賢い自然の採り入れ方をしていくのが良いと思います。
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