家づくりの始め方ーその3
劣化対策
家づくりの始め方では、今後の家づくりに役立つ情報をお知らせ致します。
その1、2では今後の家づくりの制度や性能などを紹介しました。
その3では、建築について少し掘り下げて説明していきます。
劣化対策??ちょっと耳慣れない言葉ですが、万物流転と言いますか
建築に使う構造材、下地材、仕上材などすべて時間とともに劣化していきます。
この速度を早めるのも遅くするのも建物の造り次第です。
家づくりに於いて最初に出来上がった性能と10年後、20年後、50年後の性能は違います。
耐震性能は、年々劣化して強度が落ちていきます。
例えば、木材は、植物として種から育ち大木となって住宅の柱や梁となります。
木は、伐採されたときから劣化始まります。木材にとって良い状況なら数百年強度は保たれます。
ではなぜ、木造住宅は寿命が短いのか・・・
これが劣化対策です。
現在の木造住宅を支える素材は、基礎の鉄筋コンクリート、柱や梁は木材ですね。
良い状況ならば数百年劣化が進んでも強度は殆ど変わらない筈です。
家の価値について
現在の不動産資産としての木造住宅は、築後20〜25年で価値が消滅して流通していることが多いです。
不動産コンサルティングマスターとして宅建取引士として不動産売買の仲介も行っているので
その辺りは、実際の実勢価格などを見るとよく分かります。
ただし、少しずつですが築30年以上の住宅でも価値を持つ住宅が出てきている様にも思えます。
この価値の差は、建物の劣化状況によります。
雨漏れ
建物にとって最も劣化を早めるのが雨漏れです。
これは、木造でも鉄骨でもRC造でも同じです。
そして、この雨漏れが実に多いのが実情です。
中古住宅を買ってリノベーションを考える方にとっても、雨漏れがあるかないかは大きな要素です。
木造で劣化対策
それでは、家づくりを考えている方に最も大切なこと
これはその時代もそうなのですが、今後の家づくりでは資産価値を長く持たせることが良い家づくりの基礎です。
木造では、木材の劣化を可能な限り押さえることが大切ですね。
木材の劣化は、腐食とシロアリによる食害をさせないことですね。
腐食するということは湿気や結露により木が湿気ることにより強度を落とし食害を誘発させます。
その為に、とる対策が重要ですね。
住宅性能表示の劣化対策では
- 基礎の地面からの高さ(シロアリ対策)
- 床下の防湿対策(腐食、シロアリ対策)
- シロアリ耐性対策(シロアリ対策)
- 浴室等の防水対策(腐食、シロアリ)
- 小屋裏の換気(腐食、シロアリ)
などが規定されていて、等級1〜3まであり3等級が一番長持ちするレベルです。
長期優良住宅では、この等級を3等級としなければ行けないという仕様になっています。
これで完璧かといいますと、そうでは無いのです。
劣化対策は、本当に地味な所ですから家づくりを考えることとって初期の段階ではあまり考えないのかなと思います。
例えば上記の劣化対策を完璧にしても雨漏れがしやすい家では意味がありません。
また、結露などによる構造劣化も考えられます。
ラクジュの家づくりでは、こんな地味に部分を重要な部分と考えよりよい家づくりを進めています。
派手なOO工法だとかという00システムなど家づくりに重要な要素とは思いますが
ひとつひとつ丁寧に劣化対策を考えて家づくりも、今後の家づくり、資産価値形成には必要です。
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